無言の語り部を未来につなぐ
~被爆建物保存への道~

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経年と原子爆弾の影響による想定以上の劣化をIPH工法で強度回復

 

広島市平和記念公園内にあるレストハウスは、平和記念公園内で被爆前の旧中島地区の面影を残す唯一の建物です。

もともとは1929年(昭和4年)に「大正屋呉服店」として建設されたもので、当時としては珍しくモダンな建物でした。1945年(昭和20年)8月6日、原子爆弾の投下により全焼したものの、鉄筋コンクリート造であったため原型はとどめ、翌年に「燃料会館」として修繕、その後広島市が買収、1982年(昭和57年)「レストハウス」として再整備されました。

2018年(平成30年)より改修工事を進めていましたが、要となる柱に、経年劣化爆撃の影響による想定以上の劣化が見られることが判明。当時の部材をできるだけ残した状態でかつ建物を安全に使用するためには、強度を回復することが必須となり、検討の結果、実現可能な技術として採用されたのが「IPH工法」でした。

地下から3階まで、被爆建物として歴史を受け継ぎながら建設当時の外観を再現し、「過去から未来へつなぐ記憶の継承の場」として2020年(令和2年)7月にリニューアルオープンいたしました。

 

地下

被爆の現状を伝える地下の遺構

 

2F

「被爆ピアノ」が展示してあるカフェ

 

3F

この街がかつて人の住むまちであったことを伝える展示室

 

 

パンフレット

パンフレットのPDFはこちらからご覧ください

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